| マヤ文明最古のカレンダーを発見 |
中米グアテマラにある代マヤ文明の遺跡で、建物の壁に月や火星、金星の動きを示すと考えられる記号が描かれているのが見つかりました。マヤ文明は優れた天文学の知識があったことが知られており、マヤの暦としてはこれまで、樹皮に書かれた11〜12世紀の絵文書が知られていましたが、この壁画は9世紀のもので、より早い時期からマヤ人が天体現象に精通していたようです。
マヤ文明はメキシコやグアテマラといった中米地域のジャングルの中に繁栄した、紀元前に誕生し、9世紀から10世紀ごろに衰退していった古代文明です。優れた天文知識を持ち、太陽の運行周期(地球の公転周期)を極めて正確に割り出しており、火星や金星についても運行周期がわかっていたようです。これをもとにマヤ歴という独自のカレンダーを使っていました。このマヤ歴の長期歴が2012年12月21日で終わるという解釈があり、人類滅亡説がありましたが、今回見つかった遺跡の壁に描かれた計算表は2012年12月21日より先まで続いていたということです。
現在使われているグレゴリオ暦は1年を365日として、西暦が4で割り切れる年はうるう年として1年を366日、ただし100で割り切れる年は1年を365日にしますが、400で割り切れる年は1年を366日にするというルールなので、400年間に97回のうるう年があり、400年間における1年の平均日数を、365.2425日としています。地球が太陽を1回公転するのは365.2422日で誤差は1年で0.0002日(約26秒)ですから、約3200年で1日の誤差が発生することになります。グレゴリオ暦が定められたのが西暦1582年なので、3200年後の西暦4782年近くになると1日のズレが発生することになります。
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| 関東地方で竜巻発生 |
5月6日午後、茨城県つくば市など関東の広い範囲で竜巻や落雷などによる被害が相次ぎ、竜巻で住宅が倒壊して中学生1人が死亡したほか、多数のけが人、住宅の倒壊の被害が出ています。
気象庁によると、これまでに把握できた被害の範囲は、幅およそ500メートル、長さおよそ15キロに及び、同一の竜巻による被害かどうか引き続き調査されます。竜巻などの突風の強さを示す「藤田スケール」の6段階の指標の上から4番目に当たる「F2」と推定されると発表されましたが、今後の調査によっては「F2」より強くなる可能性もあるそうです。これまで日本では「F3」は3回、「F4」以上は1回もありません。(過去の日本での竜巻などの突風の事例はこちらの気象庁のページ参照)
今回の竜巻の原因としては、この日の日本の上空約5500メートル付近には、マイナス21度以下の寒気が流入していましたが、突風が発生した時刻とほぼ同じ午後1時の茨城県つくば市の気温は25.6度で、40度以上の気温差がありました。暖かい空気は上昇していくので、強い上昇気流が生じて竜巻が発生したと考えられます。上昇気流があると雲が発生するので、気象庁のレーダーには直径10〜20キロの積乱雲が確認されています。
「藤田スケール」は、藤田哲也シカゴ大学名誉教授(故人)によって設定されたものです。竜巻などの突風は局地的に発生して風速を測れないので、被害状況から推定するためのものさしです。元々はF0からF12に分かれていてF12は風速がマッハ1(音速と同じ速さ)となっていましたが、実際使われているのはF0からF5です。F2は風速が秒速50〜69m、F3は風速が秒速70〜92mです。台風は熱帯低気圧で風速17.2m以上のものを指しますが、藤田スケールは1番弱いF0でも風速が17〜32mです。
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| 地球深部探査船「ちきゅう」が掘削最深記録 |
日本海溝付近の海底を調査している地球深部探査船「ちきゅう」のドリルが海面下7740メートルに達し、海洋の科学掘削としては世界最深を更新したと発表しました。従来の記録は、1978年に米カリフォルニア大などが運用していた「グローマー・チャレンジャー」がマリアナ海溝チャレンジャー海淵で、水深7034メートルの海底を15.5メートル掘削した計7049.5メートルでした。
「ちきゅう」は、東日本大震災で巨大津波を起こした海底の震源断層を調査するため、宮城県の牡鹿半島の沖約220キロに停泊し、1本目の穴の掘削を終えました。先端にドリルをつけたパイプを下ろしていき、水深6883.5メートルの海底に着いた後、センサーで地層の放射線などを測りながら海底下856.5メートルまで掘り抜き、海面下7740メートルに到達しました。海底に掘った穴から柱状の地質試料を取り出し、岩石が圧縮・粉砕された様子を調べたり、震源付近の岩盤の温度を計測したりして、地震のエネルギーの大きさなどを明らかにしていきます。この掘削調査は5月24日までつづき、最大2孔掘削する計画です。掘削孔には、後に無人探査機「かいこう7000II」が潜航し、長期孔内計測システムから観測データを回収することを計画しています。
「ちきゅう」は2005年に完成した地球深部探査船です。「かいこう7000II」は2006年に、「かいこう7000」を改造してできた7000メートル級無人探査機です。どちらも独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)所有で、世界トップクラスの性能を持つものです。これだけ掘っても地球の半径は約6400キロなのでまだまだ表面の地殻をちょっと掘ったぐらいでしかありません。
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| トキのひな誕生 |
環境省は22日、野生繁殖に向け、新潟県佐渡市で放鳥した国の特別天然記念物トキの卵がふ化したと発表しました。翌日23日には同じペアの巣で新たに2羽のひなが、確認され、少なくともひなは3羽いることが発表されました。トキの卵が自然界でふ化するのは、1976年に佐渡島内で確認されて以来、国内では36年ぶりで、放鳥トキでは初めてです。
トキは学名が「ニッポニア・ニッポン」です。以前から小学校の国語の教科書にシーボルトが送ったトキのはく製がきっかけでこの名がついたことが書かれている「最後のトキ ニッポニア・ニッポン」が載っていたため、なじみが深いです。日本の国鳥はキジですが、トキも日本を象徴する鳥と扱われたりします。
トキは大正時代末期には絶滅したと思われていましたが、昭和になってから生息が確認されるようになりました。その後も次第に生息数が減少していき、1981年には、最後に生き残った佐渡のトキ5羽を人工繁殖のために生け捕りにして佐渡トキ保護センターで飼育するようになりました。この時点で日本には野生のトキはいなくなりました。佐渡トキ保護センターでは1999年に日本で初めてトキの人工繁殖に成功しましたが、これは両親とも中国産のトキで、日本産のトキは、2003年に最後の1羽が死んで、絶滅してしまいました。今、残っているのは中国産のトキだけです。
野生のトキを日本に復活させることを目標として、佐渡トキ保護センターのトキの放鳥が2008年から始まっています。番号の入った金属のリングを足につけて、どのトキかわかるようにして放鳥しています。今回ひなが生まれたのは、2011年に放鳥された3歳オスと2歳メスのペアでした。ひなは大きさから現在生後1週間位とみられ、順調に育てば40日くらいで親鳥と同じ位の大きさに育ち、巣立ちしていきます。
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| 毒グモパルサーを発見 |
近くの恒星を溶かすほどの強烈な風を吹き出している、仲間を共食いする毒グモになぞらえ「毒グモパルサー」と呼ばれる天体を、東京工業大や早稲田大などの研究チームが発見し、京都市で開かれている日本天文学会で発表されました。
この天体は、みずがめ座の方向、地球から約3600光年先にあります。連星という2つの恒星が互いに引力を及ぼし合って、共通の重心の周囲を公転運動しているもので、明るい方や、大きい方を星を主星、暗い方や、小さい方を伴星といいます。主星は毎秒1千回の速さで自転しながら周囲に強烈なプラズマ風をまき散らし、風を浴びた伴星は表面温度が7千度に達し、一部が蒸発しているということです。
主星は、中性子星と呼ばれる星です。大きな星の寿命の最後は、超新星爆発という大爆発を起こします。地球から見ると新しい星ができたように見えるため、超新星爆発と呼ばれています。この後、太陽の30倍いじょうの質量がある星はブラックホールになりますが、そこまで大きくない場合は中性子星という星になります。中性子星のなかには定期的に電磁波(パルス)を放出するものもあって、このような天体はパルサーと呼ばれます。
近年、オリオン座のベテルギウスに、超新星爆発をおこす可能性があります。この際は昼でも肉眼で見られるくらいの大爆発になりそうで、そのあとはブラックホールか、中性子星になると考えられます。
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